Jamstackはなぜ安全と言われるのか?企業サイトで注目される理由をわかりやすく解説
Jamstackが安全と言われる理由を、攻撃対象領域、PHPやデータベース、管理画面、CDNなどの観点から解説。Next.jsを使った構成の注意点も紹介します。

表示速度やセキュリティを重視した企業サイトでは、Jamstackの考え方を取り入れた構成が採用されるケースが増えています。
Jamstackは表示速度の速さが注目されがちですが、それと同じくらい評価されているのがセキュリティの高さです。
とはいえ、「Jamstackなら絶対に安全」というわけではありません。
この記事では、Jamstackが安全と言われる理由と、注意すべきポイントについて、Next.jsなど現在主流となっている構成も踏まえて解説します。
Jamstackとは?
Jamstackは、
- JavaScript
- API
- Markup
を組み合わせてWebサイトを構築するアーキテクチャです。
従来は、あらかじめ生成した静的ファイル(HTML・CSS・JavaScript)を配信する構成が中心でした。
現在では、Next.jsのようなフレームワークを利用し、
- SSG(静的生成)
- ISR(静的ページの再生成)
- SSR(サーバーサイドレンダリング)
をページごとに使い分ける構成も一般的になっています。
つまり、「すべて静的サイト」ではなく、用途に応じて最適なレンダリング方法を選べるようになっています。
なぜ安全と言われるのか?
Jamstackが安全と言われる理由は、一言でいうと
「攻撃される場所を減らせるから」
です。
セキュリティの世界では、攻撃される可能性がある場所を「攻撃対象領域(アタックサーフェス)」と呼びます。
Jamstackでは、この攻撃対象領域を小さくできることが大きな特徴です。
PHPが不要な構成にできる
WordPressではPHPが動作し、その処理によってページが生成されます。
一方、Next.jsを利用したJamstack構成では、SSGやISRによって生成されたHTMLを配信できるため、PHPを利用する必要がありません。
そのため、
- PHPの脆弱性
- PHP実行環境への攻撃
といったリスクを減らしやすくなります。
データベースを公開しない構成にできる
WordPressではデータベースと連携してページを表示します。
Jamstackでは静的ファイルを配信し、必要なデータだけをAPI経由で取得する構成が一般的です。
そのため、
データベースへ直接アクセスされるリスクを小さくできるケースがあります。
管理画面を公開しなくても運用できる
WordPressには管理画面があります。
そのため、
- ログイン画面への総当たり攻撃
- 管理画面の脆弱性
- 不正ログイン
などへの対策が必要になります。
一方でJamstackでは、
GitやmicroCMS、SanityなどのヘッドレスCMSを利用することで、公開しているWebサイトとは別に管理画面を運用できます。
その結果、Webサイト本体の攻撃対象を減らしやすくなります。
CDNから高速に配信できる
Next.jsをVercelへデプロイした場合、SSGやISRで生成されたページや静的ファイルは、Vercelのエッジネットワーク(CDN)から配信されます。
特別な設定をしなくても、世界中のユーザーに高速なコンテンツ配信が行われます。
CDNを利用することで、
- アクセスが分散される
- 大量アクセスに強くなる
- 表示速度が向上する
といったメリットがあります。
もちろん、CDNだけであらゆる攻撃を防げるわけではありませんが、可用性やセキュリティの向上につながります。
サーバー負荷を抑えやすい
WordPressではアクセスのたびにPHPが実行され、データベースへの問い合わせが発生します。
アクセスが集中するとサーバーへの負荷も大きくなります。
一方、SSGやISRで生成されたページは静的ファイルとして配信できるため、アクセスが増えても負荷を抑えやすい構成になります。
AI時代は「攻撃対象を減らす」という考え方が重要
近年では、AIの活用によって情報収集やコード生成などが効率化され、サイバー攻撃全体も高度化・効率化していると指摘されています。
そのため、
「侵入されないように守る」
だけではなく、
「そもそも攻撃される場所を減らす」
という考え方が、これまで以上に重要になっています。
Jamstackは、この考え方と非常に相性の良いアーキテクチャです。
Jamstackでも安全対策は必要
もちろん、Jamstackなら絶対に安全というわけではありません。
例えば、
- APIの認証設定
- アクセストークンの管理
- CMSの権限設定
- JavaScriptライブラリの脆弱性
- GitHubアカウントのセキュリティ
- SSRやAPIの実装ミス
などには十分な注意が必要です。
どのような構成でも、適切な運用と保守は欠かせません。
WordPressと比べてどう違う?
WordPressは非常に優れたCMSであり、世界中で利用されています。
一方で、
- PHP
- データベース
- 管理画面
- プラグイン
など、管理すべき対象が比較的多い構成になります。
一方、Jamstackでは、
- 静的ファイル
- CDN
- API
- 必要に応じてSSR
を組み合わせる構成が一般的です。
PHPや公開データベースを必要としない構成を選択できるため、攻撃対象を減らしやすいことが大きな違いです。
どちらが優れているというより、
サイトの目的や運用方法に合わせて選ぶことが重要です。
どんなサイトに向いている?
Jamstackは特に次のようなサイトと相性が良いです。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- 採用サイト
- LP(ランディングページ)
- キャンペーンサイト
- オウンドメディア
- 更新頻度がそれほど高くないWebサイト
一方で、
会員サイトやECサイトなど、リアルタイムなデータ処理が多いサービスでは、SSRやAPI、バックエンドを組み合わせた構成が一般的です。
Next.jsではSSG・ISR・SSRを柔軟に組み合わせられるため、サイトに合わせた最適な設計ができます。
まとめ
Jamstackが安全と言われる理由は、
「攻撃対象を減らしやすい構成だから」です。
PHPや公開データベース、管理画面に依存しない構成を選択できるため、攻撃される入口を少なくできることが大きな特徴です。
現在主流のNext.jsでは、SSG・ISR・SSRをページごとに使い分けられるため、表示速度・運用性・セキュリティのバランスを取りながらサイトを構築できます。
もちろん、Jamstackだから絶対に安全というわけではありません。
APIやCMS、認証などの適切な管理は必要です。
しかし、表示速度だけでなく、保守性やセキュリティも重視したい企業サイトにとって、Jamstackは非常に有力な選択肢となっています。
おべんちゃーでは、WordPressとJamstackの両方に対応しており、お客様の目的や運用方法に合わせて最適な構成をご提案しています。
「表示速度を改善したい」「セキュリティを強化したい」「Jamstackについて詳しく知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。
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